チカンチ・アナスタシアAnastasia Chikanchi

チカンチ・アナスタシアはロシアに生まれ15歳までその土地の寒さを感じながら生きてきた。暗く内省的な作風が多い芸術大国であるロシアで生まれ育った彼女も、その例に違わず人間の負の側面を表現することに長けている。
多感な思春期に言葉も喋れないまま日本に来て感じた不安、恐れは我々に想像し難いものであるが、彼女はその思いを素直に作品に乗せ我々に提示してくれている。また「満員電車」など文化の面で驚いたことも多いようで、我々が当たり前になってしまっている光景の違和感を瑞々しい感性で描いている。

 

ロシアで生まれ育ち、15 才で来日した 私は、異文化を知るチャンスを得ることが出来た。別世界だと感じる事も ある。しかし、生まれ育ちが異なっても他者の気持ちを感じ取れる事は共 通であると信じている。 私は自分の目を通して、今の世界を生で描き、それに対しての気持ちをモ ノにしようと制作を続けている。私の生き様に不可欠な一部のこのアート 世界を続けなければいられないのだ。 一生アートの世界で生き、学ぶことでより深くこの世界を理解したいのだ。
-チカンチ・アナスタシア―

 

2001
ロシア生まれ
2016
ロシアから来日
2017
第 8 回帝塚山ジュニアアート展 大賞
2018
大阪市立成南中学校を卒業
2018
大阪府立門真なみはや高等学校に入学
2018
第 70 回高校展(大阪府高等学校美術工芸展)絵画部門 優秀賞
2019
“世紀のダ・ヴィンチを探せ!” 高校生アートコンペティション・美術部門 最優秀賞
2020
大阪府高等学校芸文化連盟美術・工芸部門展覧会 絵画部門 優秀賞
2021
大坂芸術大学に入学(在学中)