田村琢郎作品「34°51′29″N,135°43′18″E」
2021/6/27 - 7/3

田村琢郎「34°51′29″N,135°43′18″E」

Takuro Tamura
FRP, asphalt, thermoplastic road marking tape, / 161×71×5 / 2020
Collection(not for sale)

素材にアスファルトを用いた作品。これは京都に実際にある府道をそのまま再現したものであり、タイトルはその場所の座標になっている。気になられた方はGoogle Earthで検索してみてほしい。ドライバーの速度超過を牽制する意味の黄色い縞模様の道路標示と、進む方向を示す白い矢印が混在する何の変哲もない道に見える。しかし、作家の目を通して切り取られたこの作品では、まるでバウハウスのデザインかと思わせる所があり面白い。この作品は日常の中に潜む≪芸術になり得るもの≫を私たちに再提示し、≪気づき≫を与えてくれるものなのだ。