2022. 3. 8 ‐ 3. 21
大西茅布 Chifu Onishi 「大西茅布 Drawings」
このたびボヘミアンズ・ギルドではアートフェア東京で催される大西茅布展に合わせて、大西茅布のドローイングによる個展を開催致します。
小学生の頃、父から毎日模写するようにと送られた美術書「醜の歴史」(ウンベルト・エーコ作)を発端としてその才能を伸ばした大西茅布は、2021年には若手の登竜門とされる「岡本太郎現代芸術賞」において、史上最年少(18歳、高校3年生)で大賞「岡本太郎賞」を受賞。また同年に開催された初の東京での個展となる「大西茅布展 How Was Chifu Made?」は評判を呼び大盛況を博すなど、若くして華々しい活躍を遂げています。
今回の展覧会では大西茅布の中学生時代から現代に至るまでの作品を、ドローイング中心に展示致します。彼女のドローイングは、人間の暗部に焦点を当てた神話的、文学的な大西茅布らしい作品から、エゴン・シーレ風に人物を描きながらも、筋肉の動きを緻密に描写することで、それを解剖していくような実験的な作品など多様な表現の幅を見せます。油彩とは異なる、大西茅布の息を呑むような力強い線描をぜひご高覧ください。