片岡純也 / 岩竹理恵 / ルイス・クラー Junya Kataoka / Rie Iwatake / Lewis Klahr 「紙のみぞ知るショーケース」
1977年から野心的なコラージュ・アニメーションを発表しているロサンジェルス在住作家ルイス・クラーを日本に初招聘します。迎えるのは紙メディアで微細なコラージュを制作する岩竹理恵とユーモラスなキネティックアートを作り出す片岡純也のペアです。2人はユニットで活動しており、互いのモティーフに応答し合うように2D、3Dのコラージュ作品として展開し、東京都現代美術館や3331、瀬戸内芸術祭など国内外で展示、滞在制作、ワークショップなど精力的に活動しています。
米国のベテラン作家と日本の若手ペアに、紙メディアでの交感(ルイス-岩竹)、動きの交感(ルイス-片岡)を成し得る機会を作るべく本展を企画しました。世界有数の古書街である神保町を舞台とすることで、無限の素材からどんなストーリーを紡ぎ得るのか、稀少本や生原稿、絵画や版画が点在する古書店内にインストール/インサートすることで、”紙のみぞ知る世界”の価値をどこまで拡張し得るのか、お楽しみいただければと思います。 【text:澤隆志】
主催:夏目書房
協力:イメージフォーラム
企画:澤隆志
※関連企画
忘却の青い薔薇 ルイス・クラー短編アンソロジー
2023年1月12日(金) 21:00~ シアター・イメージフォーラム
[料金]一般:1500円/学生・会員:1200円/シニア:1300円
■略歴
ルイス・クラー(Lewis Klahr)
1956年ニューヨーク生まれ。1977年から映画制作を続けている。ユニークな実験映画やカットアウト・アニメーションで知られ、アメリカやヨーロッパで広く上映されている。MoMAでは、1989年以降、クラーの作品を永久保存版として購入し、3回の個展を開催。また、ホイットニー美術館のビエンナーレ展(1991年、1995年)にも出品されている。1994年には、壮大な切り絵アニメーション「THE PHARAOH’S BELT」が全米映画批評家協会より実験的作品として特別賞を受賞。制作の傍ら、カリフォルニア芸術大学で教鞭を執る。
片岡純也(Junya Kataoka) 1982年 栃木県生まれ
岩竹理恵(Rie Iwatake) 1982年 南アフリカ、ヨハネスブルグ生まれ
2013年のパリでの共同スタジオを機に、片岡純也と岩竹理恵夫妻によるインスタレーションの制作を始める。日常のささやかな出来事をシンプルな現象で再現するキネティック作品と、写真や図鑑から想像や類推でイメージを展開させていく平面作品を組み合わせた空間構成が特徴的で、素材や図案の出会いに物語を生み個々の作品の題材がゆるやかに響きあう手法を使う。瀬戸内国際芸術祭2022、MOTアニュアル2020(東京都現代美術館)、OSTRALE Biennale 2019、BankART Under35 2017、PyeongChang Biennale 2017、The 22nd ifva Festival(香港アートセンター)など。
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